徒労捜査官

人間なのか何なのかよくわからない連続殺人犯を追う捜査官たちの不活躍を描いた小説非小説

2015-11-25から1日間の記事一覧

31. 古賀一族

千枝 は、犯行が常に深夜だったことを考えて、夜間に犯人の捜索をすることにし、夕食をとると、千鳥格子のワンピースのうえから防具を着け、竹刀を握って、アパートを出た。 初日は、犯行現場を起点にして、蚊取り線香のように渦巻き状に範囲を広げながら犯…

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